アクラス会員の北川裕子さんからすてきな「レポート」が届きました。
秋田県能代市で「のしろ日本語学習会」を主宰している北川さんは、教室に通う日本語学習者がさまざまな形で日本語が学べるよう、実に多様な工夫をしていらっしゃいます。
その一つが「読み聞かせ」という活動です。毎月1回、「のしろ日本語学習会」に<読み聞かせグループ>の方が来て、何冊かの絵本の読み聞かせをしてくださいます。定住外国人配偶者の方々は「子ども達にどんな本を読んであげたらいいのだろう」「どんな読み方をしたらいいのだろう?」と興味津々です。
さらに、2つの読み聞かせグループ「お話たまてばこ」(能代市)と「あのねのネ」(三種町山本地区)と一緒になって3団体合同の「お話かい」を年に一回実施しています。今年も10月4日の日曜日に開催されました。
では、北川さんの報告をお読みください。
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日本語の表現力向上を考えたとき、物語に合わせて声を変えたり、擬音語や擬態語が多く取り入れられている絵本を読んで貰うのが良いのではないかと考えました。
受講生達は妻であり母親・・・いつのまにか、自分で絵本を読んでみたいと思うようになります。この日のために、家族の協力を得ながら練習に励みます。
当日、一緒に来た子供が絵本を丸暗記!!(お母さんが一生懸命練習していたので覚えちゃった?!)
読み聞かせグループの代表のHさんの言葉は、日本語支援をしている私たちの言葉でもあります。
「読み聞かせは、言葉の意味や物語の内容を理解していないとできない。まして人前で読むと緊張すると思う。こうした経験が自信につながれば」
日本語教室は、様々な学びができるところです。
多くの人たちの力を借りることで、それが実現できます。
参考:「のしろ日本語学習会」に関しては、以下の記事の最後に「2012年5月までの記事」がURLを載せてあります。
「のしろ日本語学習会」の北川裕子さん、「文化庁長官賞】表彰
2012年5月以降の記事
「のしろ日本語学習会」に届いた「Nちゃんから届いた手紙」
「広島平和と日本文化の研修旅行」の報告書~「のしろ日本語学習会」の実践
「のしろ日本語学習会」からの報告~スピーチ・コンテストに参加して
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