秋田県能代市で「のしろ日本語学習会」を主宰する北川裕子さんから、こんなメールがとどきました。さっそく動画を見てみました。そして、ぜひ皆さまにもお伝えしたいと思い、記事にすることにしました。
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11月16日(日)秋田ユネスコ協会主催第26回「外国人による日本語スピーチ・コンテスト」が開催されました。出場対象者は秋田に住む外国出身者となっていますが、これまでは大学生や研修生だけが参加するものでした(昔、教室からの参加を打診し、断られました)。今回初めて、協会から出場の依頼が来ました。
参加者は、大学生や研修員、そして「のしろ日本語学習会」のサッチャンと直美です。直美は「日本に来て」、サッチャンは「異国で生きる~第二のふるさと藤里町~」というテーマでスピーチをしました。
残念ながら最優秀賞はもらえませんでしたが、とても良い内容のもので大きな拍手が起こりました。 そして、直美は「秋田魁新報奨励賞」、サッチャンは「秋田市長賞(優秀賞)」を受賞しました。
サッチャンのスピーチも直美のスピーチも、地域社会で生活者として生きる人の声です。聞いた人達は感動しました。動画を送りますので、見て下さい。
スピーチ
https://www.youtube.com/watch?v=D_UBwn2fBRQ&feature=youtu.be
(前半=直美さん、後半7分~=サッチャン)
表彰式(直美さんとサッチャン)
https://www.youtube.com/watch?v=pJ2g23t1vRc&feature=youtu.be
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私は、さっちゃんとはもう8年のお付き合い。年も同じということで、今では良いお友達です。日本語習得への思い、お義母さまの介護の経験を聞くと、いつも胸が熱くなってきます。お義母さまが亡くなられて半年後のスピーチ・コンテスト・・・さまざまな思いがさっちゃんの頭をよぎったことでしょう。いつも全力投球のさっちゃんは、これからもご主人と、そして大勢の仲間と一緒に藤里町で楽しく暮らしていかれることでしょう。
フィリピンでお祖母様と一緒に育った直美ちゃんは、小学校3年生のとき日本にきましたが、来日以来ご両親の愛情に包まれながら、日本社会の中で一生懸命やってきました。でも、いろいろなことがありました。それをご両親や北川さんをはじめ「のしろ日本語教室」のボランティアさんと一緒に一つ一つ乗り越えてきたのです。去年北川さんや友達2人と行った広島研修旅行ではたくさんのことを学び、一回りも二回りも大きくなって帰ってきました。そのときのことは、スピーチでも語られています。
北川さんのメールにあったように、「地域社会で生活者として生きる人の声」は人々の心に感動を与え、さまざまな気づきを与える貴重なものだと改めて思いました。
お二人の原稿も頂きましたので、ここにPDFでご紹介します。
また、以前記載したお二人に関する記事は、以下のとおりです。
◆スピーチ原稿
〇直美さんの原稿 → 直美さんの原稿
〇サッチャンの原稿 → 佐々木幸子 さんの原稿
◆これまで書いた「さっちゃん」と「直美さん」に関する記事
〇韓国から来た「さっちゃん」の奮闘記(2010.3.16)
http://www.nihongohiroba.com/?p=436
〇「馬鹿っていうのは最低だよ」という言葉の波紋(2011.9.16)
http://www.nihongohiroba.com/?p=2035
〇「広島・平和と文化の研修旅行」の報告書~「のしろ日本語学習会」の実践~(2014.7.22)http://www.acras.jp/?p=3038
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