年が明けて3日後「のしろ日本語学習会」の北川裕子さんからメールを頂きました。そこには、こんなことが書いてありました。
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20年継続してきたからこそ、見えてきたことがあります。地域日本語教室の本質的な役割は、次世代育成なのではないか・・と。
教室では大人達と真摯に関わってきました・・・・それを子供達もきちんと受けとめていたのです。優しさは教えるものではなく、伝えていくもの・・・実感しています。
高校を卒業し自立していく若者・大学進学を目指す若者・・・・・「もっともっと日本語を勉強したい、お願いします」と書かれた年賀状を見て、日本語指導者の役割はなんなのだろうかと改めて思います。
日本で生きると決めた異文化の親を持つ子供達=日本社会を担う若者達・・その育成こそが日本語教室のこれからの役割では・・こんなことも次回お会いした時に、お話ししたいです。
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私が次に能代に伺うのは3月上旬。その時に北川さんから子ども達のどんな話、どんな成長ぶりを聞かせて頂けるのか、今から楽しみです。
思えば能代に調査研究のため通い始めて7年、今では能代は私にとってふるさとのような存在です。「さっちゃん、目は良くなったかな?」「ユウキ君は、元気に車の仕事をしているかな?」「シンリさんは、高校の中国語の先生、慣れたかな?」と、思いながら、次の能代行きを楽しみにしている私です。
実は、北川さんからの今回のメールには、すてきな「Nちゃんからの手紙」が添付されていました。この手紙は、「のしろ日本語学習会」のホームページに既にアップされていますので、どうぞご覧ください。ずっとフィリピンで育っていたNちゃんは、小学生の時にご両親のいる能代市に来ました。念願の親子3人の暮らしでしたが、その時Nちゃんは全く日本語が分かりませんでした。それからNちゃんは、ご両親の温かい愛情に包まれ、周りの人達の支えのもと、さまざまな壁を乗り越えていったのです。
「教室の皆さんへ・・・Nからの手紙」 http://njsl016.blog104.fc2.com/