お知らせ:日本語教育研究・実践のための3つのイベント(国立国語研究所)

国立国語研究所から【日本語教育研究・実践のための三つのイベント】のお知らせをいただきました。
詳細をご覧いただき、興味のあるものに関して、実施日時・場所がうまく合えば、ぜひご参加ください。研究者はもちろん、実践者もより良い実践を目指して、広く学び、多様な対話を重ねていくことが求められます。まずは、3つのイベントのタイトルを記載し、その後詳細を載せることとします。
①2016年度 国立国語研究所日本語教師セミナー (国内)「自然会話コーパスの分析を日本語教育に生かす! ―明日の授業へのヒント―」
②合同研究発表会「日本語学習者のコミュニケーションの解明に向けて」
③NINJALチュートリアル「学習者コーパスを使って研究しよう!」
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1月から2月にかけて、国立国語研究所日本語教育研究領域では、三つのイベントを開催します。参加費はいずれも無料ですが、申し込みが必要です。ぜひお申し込みのうえ、当日お越しください。
                                         
【日本語教育研究・実践のための三つのイベント】
①2016年度 国立国語研究所日本語教師セミナー (国内)
「自然会話コーパスの分析を日本語教育に生かす! ―明日の授業へのヒント―」
対象:日本語教師(研究者・学生の方も歓迎します)
日時・場所:2017年1月28日 (土) 13:00~18:00 @国立国語研究所
定員:200名
https://www.ninjal.ac.jp/event/specialists/tutorial/20170128-course/
                                             

②合同研究発表会「日本語学習者のコミュニケーションの解明に向けて」
対象:日本語教育研究者(日本語教師・学生の方も歓迎します)
日時・場所:2017年2月4日 (土) 10:00~17:00 @国立国語研究所
定員:200名
https://www.ninjal.ac.jp/event/specialists/project-meeting/m-2016/20170204-sympo/

③NINJALチュートリアル「学習者コーパスを使って研究しよう!」国研(石黒さん)
対象:大学院生(学部生の方も歓迎します)
日時・場所:2017年2月17日 (金) 13:00~16:50 @大阪大学
      2017年2月24日 (金) 13:00~16:50 @国立国語研究所
定員:各30名
https://www.ninjal.ac.jp/event/specialists/tutorial/ninjal-t023/

【以下、詳細です】

①2016年度 国立国語研究所日本語教師セミナー (国内)
「自然会話コーパスの分析を日本語教育に生かす! ―明日の授業へのヒント―」

日時 2017年1月28日 (土) 13:00~18:00

場所 国立国語研究所 講堂 (東京都立川市緑町10-2)

内容 本セミナーでは,国立国語研究所の日本語教育の共同研究プロジェクトとして開発・構築中の「BTSJ日本語会話コーパス」の概要と活用方法について紹介します。
また,BTSJ 日本語自然会話コーパスやその他の日本語の「自然会話のデータ」が,日本語教育における会話教育・コミュニケーション教育にいかに生かせるかを,4人の講師が,それぞれの観点からわかりやすくお話します。

[プログラム]

13:00 開会

13:05~13:55 (50分)宇佐美 まゆみ (国立国語研究所)
講演 「「BTSJ 自然会話コーパス」とはどのようなもので,それを使って何ができるのか」

14:00~15:00 (60分)川口 義一 (早稲田大学)
特別講演 「自然なコミュニケーションの特徴は,会話教育にいかに生かせるか」

15:15~16:00 (45分) 石黒 圭・胡 方方 (国立国語研究所)
BTSJ を使った研究例 (1) 「教室談話の分析は,いかに日本語教育に生かせるか」

16:00~16:45 (45分) 萩原 孝恵 (山梨県立大学)
BTSJ を使った研究例 (2) 「「だから」の語用論的分析は,いかに日本語教育に生かせるか」

17:00~17:30 (30分) パネルディスカッション、司会:宇佐美 まゆみ
パネリスト : 川口 義一,石黒 圭,萩原 孝恵

17:30~18:00 (30分)
質疑応答・意見交換,閉会

②合同研究発表会「日本語学習者のコミュニケーションの解明に向けて」

日時 2017年2月4日 (土) 10:00~17:00

場所 国立国語研究所 講堂 (東京都立川市緑町10-2)

概要
今年度から始まった日本語教育研究領域の基幹プロジェクト「日本語学習者のコミュニケーションの多角的解明」の概要を,日本語教育研究者・実践者に紹介します。
具体的には,本プロジェクトが

(1) どのようなデータや教材の公開を目指しているのか
(2) それを用いてどんな研究や教育ができるのか
の2点について,その枠組みをわかりやすく示します。具体的には
(1) BTSJ 日本語会話コーパスとNCRB自然会話リソースバンク
(2) I-JAS 多言語母語の日本語学習者横断コーパス
(3) 日本語非母語話者の聴解コーパス
(4) 文脈情報を用いた文章理解コーパス
(5) 基本動詞ハンドブック

の5つを紹介します。

[プログラム]

10:00 開会

10:10~11:10 宇佐美 まゆみ (国立国語研究所)
BTSJ 日本語会話コーパスと共同構築型自然会話リソースバンク (NCRB) の活用法

11:20~12:20 石黒 圭・烏 日哲 (国立国語研究所)
文脈情報を用いた日本語学習者の文章理解過程の分析

13:20~14:20 中北 美千子・野田 尚史 (国立国語研究所)
日本語学習者の聴解過程の解明に向けて

14:30~15:30 迫田 久美子・野山 広 (国立国語研究所)
学習者コーパスに見る外国人と日本人のコミュニケーション

15:40~16:40 生天目 知美 (東京海洋大学)
基本動詞ハンドブックの活用と教育への応用
―「知る」と「分かる」の類義語分析を例に―

16:40~17:00 全体の総括

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③NINJALチュートリアル「学習者コーパスを使って研究しよう!」

日時・場所 2017年2月17日 (金) 13:00~16:50 @大阪大学吹田キャンパス
2017年2月24日 (金) 13:00~16:50 @国立国語研究所

講師  石黒 圭 国立国語研究所 教授 (日本語教育研究領域)

内容
日本語教育に役立つ実証的研究とは何でしょうか。その答えの手がかりになるのが,学習者コーパスです。日本語を第二言語として学んでいる日本語学習者が産出した学習者コーパスは,学習者が何をどう学んでいるかという「学習の実態」と学習者が何につまずいているかという「学習の困難点」を明らかにしてくれます。
本チュートリアルでは,学習者の会話や作文を扱う「産出コーパス」と,学習者の読解や聴解を扱う「理解コーパス」の二つを紹介し,その活用方法について受講者の方とご一緒に考えます。

[スケジュール]I-JAS

13:00~13:50  産出コーパス概観
14:00~14:50  産出コーパス活用法
15:00~15:50  理解コーパス概観
16:00~16:50  理解コーパス活用法

                                      ・

参考:国研『多言語母語の日本語学習者横断コーパス(I-JAS)』第一次データ公開!

http://www.acras.jp/?p=5577

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