「日本に出会えてよかった!」~香港のアンソンさん、年始に想いを語る!

昨年10月に「「役者和戯」主宰のアンソンさん、夢は「演劇で香港と日本をつなぐこと」という記事を書きました。

 

アンソンさんの夢は、演劇を通して「香港と日本の懸け橋」になることですが、人との出会いを大切にし、地道な努力を重ねながら、その夢は着実に花を開こうとしています。

 

今年の年賀メールには、「香港と日本の懸け橋」をめざして演劇に取り組んでいる彼の想いが記されていました。

※アンソンさんに、年賀メールの一部をアクラスに載せることの許可をもらうためメールを送ったところ、さっそく2枚の写真を送ってくれました。

 

香港は旧正月を伝統的な行事としてお祝いし、お正月も賑やかではありますが、日本のお正月がずっと懐かしく、いつもまた日本でお正月を過ごせたいと考えています。日本は僕にとって第二の国であり、香港に帰国してからも、生活や仕事も日本から離すことがなく、つねに日本と繋がっていくように、演劇の仕事でも、日本と香港の間の文化交流活動でも専念して続けようと思い、今後は益々両国の交流が出来るように頑張っていきたいと思っています。

 

 

アンソンさんはどこまでも夢を追い続け、どんな苦労をも厭わず邁進してきました。そして、昨年11月の南フランスの旅、そしてこれからのことについて、こう記しています。

 

黄色いカフェ・バン・ゴッホの前で、ゴッホの絵を持って

黄色いカフェ・バン・ゴッホの前で、ゴッホの絵を持って

 南フランスへ行く動機は、ゴッホの足跡を巡るためでした。中学校の時に美術の授業から西洋美術史を学び、その中は特に印象派の作品に興味がありますので、ゴッホの絵にはまた違う印象を受け、いつもゴッホの作品を興味津々に見ています。彼の人生に深いものを感じ、不幸な人生を送っていたと思いますが、今回の旅は彼の生涯を見たいと思い、彼が歩んできた人生を最後に過ごした町を回り、新たに彼を発見し、彼はむしろ幸せな人生を歩んできたではないかと思ってしまいます。

 

芸術家は自分の人生を選び、最後まで続け、自分の理念を信じ、ずっと夢を見てき、特に生きているうちに貧しくても、ずっと自分の道をひとすら歩んでこられた芸術家たちをとても尊敬しています。ゴッホはその一人だと思います。今回は、彼が住んでいた町や病院に行き、そこに立ち、彼と同じ空気を吸おうと思い、同じ景色を見ようと思い、そこに存在してみようと思いました。彼はどうして最後にたくさんの独特な作品が書けたのかを分かってきた気がします。

 

こうして、自分も演劇の道を選び、役者の仕事を続けようと思い、決して易しい道ではないと今も思っています。しかし、諦めるのは簡単で、そしてたくさんの支えてくれる人がいて、今まで歩んできた道を振り返ってきてみると、自分もよくここまで歩んできたと思います。

 

ゴッホが「黄色い家」を描いた所に立って・・・

ゴッホが「黄色い家」を描いた所に立って・・・

これからは、未来は、どんなものがあり、どうすれば自分にも、皆さんにも豊かで有意義な人生を送ることが出来るようになるでしょう。自分は出来る限りのことをし、夢を持つことは大事だと改めて思います

 

もし夢がなければ、今の自分はどんな人生を送っていたでしょう。

日本へ留学に行き、俳優になろうと思い、日本と香港の交流を続けるのは、僕の人生だと信じています。夢がなければ、このどの一つも生まれなく、今の自分がいなかったと思います。

 

僕は、日本に出会えてよかった!といつも思っています。

人生はもう悔いのないと思います。

しかし、これからの人生はまだあります。

夢を見続け、今年も自分らしく歩んでいきたいと考えます。

 

 

1999年4月、イーストウエスト日本語学校の初級クラスで出会った教え子との交流は、今ではお互いの夢を語り合うことが多くなりました。日本語教師としてこんなに嬉しいことはありません。

 

アンソンさんは、昨年末から香港国営放送局がやっている「日本留学や日本文化に関するラジオ番組」のゲストとして、月一回「日本留学・日本文化・演劇」について話をすることになりました。同時に、放送局のホームページにアンソンさんのページが出来、第一回は日本留学について語っています。ここでは、イーストウエスト日本語学校時代の思い出も写真とともに綴られています(年末パーティー、近くの小学校との交流授業等)。こうしたアンソンさんの話を聞いたり、記事を読んだりすることで、香港からの日本留学希望者が増えることを願ってやみません。

 http://app4.rthk.hk/elearning/learningadventure/travel_detail.php?id=880

 

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>