12月8日に「『できる日本語中級』第7課〈世代を超えて〉」の実践例をご紹介しました。 http://www.acras.jp/?p=3552 今日は、第二弾をお送りします。
第7課の[できる!] では、地域社会のボランティア団体「なでしこ会」の方々が教室に見え、「訪問マナー」について教えてくださいました。「今度は、授業が終わってから、出かけていらっしゃいよ」というお誘いを受け、学生達は「なでしこ会」が活動する金井さんのお宅にお邪魔しました。
お座布団に座るとすぐに、季節感あふれる「柿のお菓子」とお茶が運ばれてきました。今日の留学生の訪問に合わせ、世話役のムンさんが遠くまで和菓子を買いに行ってくださったのです。
「わあ、きれい!ちょっと食べられない感じです」
「どうやって作りますか。手で作りますか」
「かわいい!持って帰りたいぐらい」
「韓国でも今売ってますけど、すごーく高いんです」
留学生達はワイワイ言いながら、和菓子の味を楽しんでいました。しばらくすると、さすがに正座は難しくなり、こんな会話が交わされました。
「あのう、何て言うのか忘れましたが、ちょっと・・・」
「ああ、『足を崩してもいいですか』だった
でしょ」
「そうですね。足を崩してもいいでしょう
か」
「どうぞ、どうぞ」
♪ ♪ ♪
お茶が終わると、掘りごたつに入って、皆さんとおしゃべりを楽しみました。キムさんは布巾と糸を受け取り、「これをするのは初めて
です。でも、韓国にいるとき、テレビで紹介されていたので、一度やってみたかったんです。嬉しいです」と、教えていただきながら、一針、一針縫っていきました。
この布巾の売り上げ金は、「イーストウエストなでしこ作文コンテスト」の賞金に当てられたり、外国籍の子どもたちへのプレゼントに使われたりするのです。なでしこ会のメンバーの年齢をお聞きしてびっくり! 90歳、87歳、85歳、84歳、83歳お二人、79歳、75歳、そしてお世話係の60代がお二人・・・・・・皆さん、元気はつらつ。留学生達も皆さんの元気なお姿を見て、「日本のお年寄りは本当に元気ですね!」と感想を述べていました。
ここで、数日後に届いた参加学生の感想シートをご紹介します。
♪ ♪ ♪
キムさん(韓国:女性)
しんせつなおばあさん方のおかげで、とてもたのしかったです。日本人の本当の家はしずかなふんいきで、心がおちつく気持ちになりました。日本でんとうおかしを食べたり、でんとう文化(ししゅう)をけいけんしたり、すべてがふしぎなことでとてもたのしかったです。また行きたいです。
リンさん(台湾:男性)
日本に住んでいる、もう半年くらいなのに日本の方の家へ行く機会が全然ありません。それで、今回、日本の方の家へ行って、日本の伝統お菓子を食べたり、日本の伝統文化をけいけんしたりしました。本当に楽しかったです。
メロディさん(香港:女性)
今週火曜、日本人の家へ行きましたから、本当に楽しかった。おばさん皆と一緒に話しているとき、自分のおばあさんのこともリコールしました。日本人の家は思ったより、ふんいきはもっと安らう。もちろん私たちに日本の礼儀を教えるために、いろいろ礼儀したので、おばさん皆は本当にきびしいじゃありません。
おいしい和菓子を食べただけじゃなくて、手で作る紙の傘の飾る物もおくってくれました。今香港の「傘の革命」なので、この傘の飾る物は私にとって、意味はもっと深いです。
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