8月アクラス研修「OPIミニミニ入門講座」のご報告

お盆前の8月9日(土)、アクラス研修として、「OPIミニミニ入門講座」を実施しました。最近OPIへの関心は、ますます高くなってきているようです。OPIワークショップも半年も前に定員に達してしまったり、本講座も1日で満席となってしまったり、という状況です。これは、日本語教育の世界でプロフィシェンシーを重視する傾向が強くなってきたことが大きく影響していると言えます。

今回の研修は3時間でしたが、あっという間に時間が経ってしまい、3番目の柱である「OPIの教育実践への応用」は、十分に触れることができませんでした。でも、熱心に理論を聞き、テープ判定でペアワークをし、さらに自分自身の振り返りを進めていた参加者の方々は、さまざまな気づきがあったようです。今回は、参加者が最後に書いてくださった「研修を受けて」というミニミニレポートのいくつかをご紹介することで、研修報告とさせていただきます。ホームページにアップすることをご了承くださった皆さまに感謝します。

OPIの説明をする講師(嶋田)

OPIの説明をする講師(嶋田)

 

♪   ♪   ♪

 

■授業に生かせるヒントをたくさんいただけました。授業中、学習者に向かって話す言葉、一つ一つもっとていねいにしていきたいと思いました。

人間が大好きで日本語教師をしています。OPIは、今は忙しすぎてテスターはムリだけど、“人間好き”が生かせるかな・・・とわくわくしました。

「人の人生を取材する気持ち」、日々の授業でも忘れずにいたいです。

 

 

■相手の話を「聞いて」、「質問する」ことの大切さがわかりました。就職活動中の学生と接する中で、人生に迷う彼らの可能性を引き出すには、教師の「傾聴力」「共感力」が問われるのではないかと思いました。学習者が前向きに人生を歩んでいくために、優しく背中を押してあげられるような教師でありたいと、改めて感じた3時間でした。

 

 

■「聞き出す力」を正しく持つことが非常に大切であるということを学びました。今まで、学習者のできる部分ばかり見てしまっており、どこができないのかをきちんと見られていなかったと反省しました。総合的に評価できる力を身に付けられるように、日々意識していきたいと思いました。

話を聞く参加者の方々

話を聞く参加者の方々

 

 

■「縦との関係性の中で評価していくこと」「その人の人生を取材する気持ちですること」、この2つのことが心に残りました。

OPIそのものは、3時間でわかるものではありませんが、その中に流れる考えを明日から活かしたいと思います。

 

 

■学習者の中にある“声”を沢山引き出すには、自分の中のひきだしを増やす必要があると感じました。

OPIは学習者の発話を最大限に引き出した上で、プロフィシェンシーを判断することが大事だと気がつきましたので、これから自分の中の教師力や対話力をUPするよう努力して、今後の授業に役立てていきたいと思います。

 

 

■ホリスティックな視点を持つことの重要性を感じました。と同時に、自分がともすれば個別的な文法項目に注目してしまうということに気がつきました。

同一の学習者のインタビューを聞くことができたので、質問者によってこれほど内容に差が出るということがよく分かりました。

 

 

■対話の質について考えさせられた日になりました。クラスの中で学生の話をしっかり聞けているか、効果のある質問がこちらからできているか・・・今日、お聞きしたことをクラスで活かしていきたいと思います。

 

当日配布資料 → 資料 OPIミニミニ講座(嶋田)2014.8.9

 

台風が心配なのでアクラスで懇親会を

台風が心配なのでアクラスで懇親会を

 

参考:4日間のOPIワークショップ終了後の感想、ワークショップ1年後の感想などが載っています。これからOPIを活用していこうという皆さま、どうぞご覧ください。

◆「OPIワークショップを受けて変わったこと~1年後の同期会~」(2014.8)

http://www.acras.jp/?p=3121

◆「OPIワークショップ、サンプラザで開催」(2013.8)http://www.acras.jp/?p=1779

 

 

 

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