文化庁文化審議会国語分科会より「日本語教育人材の養成・研修の在り方」と題した報告書が出ました。
http://www.bunka.go.jp/seisaku/kokugo_nihongo/pdf/r1399774_01.pdf
これまでの流れ、課題を挙げ、教師を段階別に分け、求められる資質・能力を明記しています。
まずは、2000年に出た教育内容に関する課題として、以下のことを挙げています。
①多様な教育目的や学習者のニーズ等に対応する幅広い教育内容が示されているが、様々な活動分野や役割に応じた資質・能力や教育内容は示されていない。
②三つの教育領域、五つの区分とそれに対応する教育内容の例等を示しているが、必ず学習すべき内容が明確に示されてはいない。
③提示以来18年が経過していることから、大学等における教育・研究の進展や社会情勢の変化に、対応できていない。
日本語教育人材の整理として、
①日本語教師
②日本語教育コーディネーター
③日本語学習支援者
という3分類がなされています。この3分類に関しては、今後さらに明確な説明が必要になると思われますが、
①に関しては、
1)養成 → 2)初任 → 3)中堅
という区分がされ、
②に関しては、
1)地域日本語教育コーディネーター
2)主任教員
となっています。
ここでは、
「日本語教育人材に共通して求められる基本的な資質・能力」
「専門家としての日本語教師に求められる資質・能力」
(p.18)
「『中堅』に求められる資質・能力」
(p.24)
を載せておきます。