「人工知能(AI)は人類に幸福をもたらすのか」というテーマのスピーチ(アインさん)

2月28日、南山大学修士課程で学ぶアインさんのフェイスブックに、写真とともにこんな文が載っていました。

 

佐藤陽国際奨学財団スピーチコンテストにて、「人工知能(AI)は人類に幸福をもたらすのか」と言うテーマで銀賞を受賞。

 ホアンさんFB写真

私は、昨年夏の南山大学での集中講義でお会いして以来、FBでやり取りをしたり、アクラスでお会いしたりしながら、アインさんとの対話を楽しんできました。そこで、すぐにアインさんに連絡を取り、「アインさんのスピーチ、聞きたかった!ぜひ原稿を見せてほしい」とお願いしました。

そして、「スピーチ大会での写真」とともに原稿が届きました。どうぞご覧ください。

※主催者に「スピーチ大会での写真」掲載について問い合わせをしてくださっていたため、今日になりました。

 

私たちは幸せをどうやって感じ取っているのでしようか。

私は五感を通して、私たちは世界を感じ取り、それと同時に

幸せを感じ取っているものだと思っています。

人によって最も優れている感覚機能が違ってきます。

そのため、幸せもさまざまな形を持って居ます。

ある人は、人に抱きしめられて、肌の温かみで幸せを感じ、

ある人は、もらったものを読んで、幸せを感じ、

ある人は、作ってもらった料理の味に、幸せを感じ、

ある人は、ささやかれた甘い言葉に、幸せを感じ、

ある人は、洗濯してもらった服の匂いに、幸せを感じます。

そうやって、人は記憶を、五感を通して体に刻み込みます。

しかし、「現代の人は幸せではない」とよく言われています。

それは、五感を通して世界を感じ取ること忘れ、自分の感覚を

鈍らしているのではないかと思います。

人は常に自分の存在価値を残したい生き物です。

写真を取ること、子供を作ること、仕事をすること、誰かとつながること。

それは全て、自分が生きている証を残したいからです。

その究極は人工知能ではないかと思います。

人工知能は死ぬことはない、自分の記憶とともに永遠に生きることができます。

だから、人工知能に記憶を共有し、刻み込みます。

でも、人は忘れてしまったのです。

それをともに共有する人が居なければ、記憶は存在価値を持たないのです。

知識は共有できても、その時に生きなければ、その気持ちまでも共有する

ことができません。

気持ちの共有は、言葉ではないのです。

五感を通して、私たちは限りなく他者と同じ気持ちを共有することができます。

嬉しい時は、抱きしめて、肌の温度を感じたりすることで、幸せというものが

象っていくものではないでしようか。

人工知能はあくまで、私たちが幸せだった記憶を残すものであって、幸せを作る

ものではないと思います。

あなたは自分の五感をどこまで使って居ますか。

五感を研ぎ澄まして、世界を見るといつもと違う景色が見えるはずです。

今、この時の匂い、味、音、色、そして肌感覚はどうですか。

 

スピーチをするアインさん

スピーチをするアインさん

アインさんのスピーチ

  ➡ アインさんのスピーチ

 

参考:

次のYou-tube<ROOTS APU>でアインさんが話をしています。

https://www.youtube.com/watch?v=pzIXpWSbi90

 

 

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