イーストウエスト日本語学校では、毎年3月の卒業式に、「なでしこ作文コンテスト」の最優秀賞と優秀賞の授与があります。ホームページでも何度かご紹介してきましたが、「なでしこ会」「なでしこ作文コンテスト」については、昨年4月に詳しく書きましたので、そちらをご覧ください。
「『なでしこ作文』のご紹介~継続性のある地域の交流活動」
今年も3月4日の卒業式に「なでしこ会」の方から賞状と賞金が授与されました。今回賞をもらったのは、以下の3人です。
最優秀賞 キム テヨン(韓国・男性:中級後半)
優秀賞 ズオン ティ オアン(ベトナム・女性:上級前半)
優秀賞 ハラムバゲ ニメーシャー マドゥシャーニ フェルダンド
(スリランカ・女性:初級後半)
※学習者の作品をそのままパソコンで打ったものです。
今回は、最優秀賞をもらったキムさんに感想文を書いてもらいました。
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私は数学より歴史を政治にきょうみがありました。そして、たんじゅんに学校でじゅぎょうを聞くことより、ちょくせつ私の目と耳で見て聞くのが好きでした。はい、そうです。もしかしたら、そんな私が持っていたきょうみがきちんきちんとあつまって今、日本で留学生活をしているのかもしれません。
子どものときから、父と母は私と私の姉とともに、いろいろな国へ行ってさまざまな経験をさせてくれました。
その結果、しぜんに学校の勉強にきょうみを持つようになったのはもちろん、一歩もっと進んで将来私がしたいことを決められました。
2015年1月韓国の海兵隊で軍兵役を終えてから、4月に日本へ来ました。日本は私の人生初の海外旅行先で、私の夢の弁護士になるために、いろいろな学問を学べる国でした。そして、イーストウエスト日本語学校で1年くらいいっしょうけんめい日本語を勉強していた途中に先生から作文コンテストという大会があると教えてもらいました。
日本に来たばかりのとき、簡単な日本語さえわからなかったから、大変だったときから、今、こんな文をかけるようになった私が感じたことを自由にあらわせるいい機会でした。
それで、私のことを手伝ってくださった多いの方といろいろな日本人の友達とともにしたことをふりかえりながら、作文を書きました。何よりも以前より日本でいろいろなことを経験したことが本当にうれしいです。そして、私はこの卒業式を終わりに、韓国に帰りますが、韓国人として自信を持って、これからももっと多いのことを経験してみたいです。たくさん不足な私をいつも笑顔で多いのことを教えてくださった学校の先生たちに心から本気でかん
しゃします。
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今回、檀上で賞状を授与してくださったのは「飯ケ谷ヤス子」さん。4月には89歳になられる飯ケ谷さんは、元気いっぱいで、毎週楽しみながら「なでしこ会」で布巾を作り続けていらっしゃいます。
昨日、久しぶりに「なでしこ会」にお邪魔しておしゃべりを愉しみましたが、さまざまな言葉が胸に残っています。85歳、87歳、88歳、91歳……、とてもそんなお年には見えません。
こうして前向きに好きな仲間と手作業をしているから、病気もしないんですよ。
私達は若い頃戦争で苦労しましたけど、今はとっても幸せ。今が青春時代です。
毎週毎週ボランティアで布巾を縫って、留学生にお役に立てたり・・・嬉しいですね。
張りがあるから病気をしません。
外国の人に会うと、頑張ってるなあ、って私達も元気をもらいますよ。
飯ケ谷さんは一枚の紙をカバンから取り出し見せてくださいました。そこにはこのボランティアサークルの愉しさを詠った短歌が書かれていました。<飯ケ谷さんに掲載の許可をいただきました>
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