10月のアクラス研修<著者との対話>のお知らせです。
今回は、『日本語教育 学のデザイン』を取り上げます。本書の「はじめに」には、以下のようなことが書かれています。どうぞ皆さまもアクラスで楽しく、有意義な「対話」を楽しんでください。
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本書は、日本語教育の「今まで」をいったん整理し、「今」の社会的状況を踏まえたうえで、「これから」を考えていくための「地図を描き、それを見せる」ことを目的としています。本書では、比喩的に「地図を描く」という言い方をしていますが、これは別の言い方をすると、日本語教育学の学問的体系化を進めていくということです。・・・中略・・・
「手っ取り早く全体像がわかる便利な本」ではなく、日本語教育学に関わるさまざまな立場にいる人たちが、自分たちで苦労しながら地図を描いていく際の、ちょっとした手助けになるとうれしく思います。また本書を手に取った多くの人々が、本書の主張の一つ一つを批判的に検討し、さらなる論争が巻き起こるためのきっかけになればと思います。
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詳しくは、こちらをご覧ください。→アクラス研修会のお知らせ (10月)
◆『日本語教育 学のデザインーその地と図を描く』(神吉宇一編著者)
著者:名嶋義直、栁田直美、三代純平、松尾慎、嶋ちはる、牛窪隆太
◆日時:2015年10月22日(木)
18時30分~20時30分
◆著者:栁田直美 (一橋大学 国際教育センター)
<著者からのメッセージ>
本書は,過去10年余りの間に,日本語教育をめぐる議論がどのように広がり深められてきたのかについて,社会的事実・課題,学問的蓄積・課題という日本語教育学の「地」を描き出し,「図」としての個別研究・個別実践の方向性を示そうとしたものです。「地」を描き出すことによって明らかになったのは,「日本語教育を社会的文脈に位置づける必要性」であり,「図」は今後,様々に展開する可能性を秘めています。
当日は,「地」の議論をもとに,私たちが描きたいこれからの「図」について,みなさんと語り合えたらと思っています。
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第1部 日本語教育学の「地」と「図」
1章 日本語教育学の体系化をめざして(1)
~日本語教育学に関する議論の推移と社会的役割について~(神吉宇一)
2章 日本語教育学の体系化をめざして(2)
~日本語教育関係者の社会的役割について~(名嶋義直)
第2部 日本語教育学の「地図」を描くために
3章 教育実践を「知」にむすぶ
~レビューするテーマ:学習の分析とデザイン~(栁田直美)
4章 「ことば」「文化」、そして「教育」を問い直す
~レビューするテーマ:言語教育と文化~(三代純平)
5章 地域日本語教育を問いつづける
~レビューするテーマ:多文化社会の構築と言語教育の役割~(松尾慎)
6章 「社会」のなかに学習と学習者をとらえる
~レビューするテーマ:学習と学習者の研究~(嶋ちはる)
7章 教師の役割と専門性を考える
~レビューするテーマ:教師の役割と専門性~(牛窪隆太)
第3部 わたしが描く、日本語教育の「地図」
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