9月30日、電通よりミュージック・ビデオ「やさしい せかい」が公開となりました。
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本日9月30日11:00に、明治大学国際日本学部と協力し、やさしい日本語ラップ「やさしい せかい」というミュージックビデオを公開しました。
外国人や障害のある方々にとっての日本語のコミュニケーションや
作ろうというメッセー
また、手話バンド「こころおと」
電通プレスリリース:
https://www.dentsu.co.jp/
本編
手話ラップ付きバージョン
※日本手話翻訳のための下訳も付いています。
明治大学国際学部のサイト:
https://www.meiji.ac.jp/nippon/info/2021/6t5h7p00003cvs0f.html
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≪ ビデオ誕生、ショートストーリー ≫
■5月下旬のある日突然・・・
5月27日、メッセンジャーで電通の吉開さんから、こんなメッセージと一緒に企画概要が送られてきました。それがイーストウエスト日本語学校の留学生が「ミュージック・ビデオ『やさしい せかい』」と出会うことになったきっかけでした。
すでに山脇先生には相談済なのですが、今「やさしい日本語ラップ」と
いうミュージックビデオ(メッセージビデオ)を作る計画をしています。
外国人だけでなく、障害を持つ人も出演しながら、山脇ゼミのメンバーが
歌詞をつけたりサビで参加したりする感じです。
そこで、外国人のパートを、山脇ゼミの学生と連携して、イーストウエ
ストの学生さんのうち何人かにおねがいできないかと思っています。
こうして4か月近くかけて、いろいろな方との協働を重ね、ついに9月に完成したのです。
■まずは、明治の学生さんと留学生とのオンラインミーティング
さっそく6月9日(水)の夜、歌詞を考える明治大学の学生さん3名と、イーストウエスト日本語学校の留学生6名で、オンラインミーティングを持ちました。もちろん関係者も一緒に参加しましたが、どこまでも学生さんが主体です。
*外国の人々は、日本語についてどんな点が難しいと思っているのか。
*日本社会・日本人とのコミュニケーション上で、難しいと感じるのは、
どんな点なのか。
留学生の率直な意見に、日本人の大学生は驚いたり、感心したり・・・。こうした過程を経て、歌詞が生まれていきました。
■コロナ禍でも細心の注意を払って、収録作業
最終的にイーストウエストの留学生がミュージック・ビデオに参加することになったのは、ロシア出身のマリアさんとエフゲニーさんでした。計画はどんどん進んでいきましたが、コロナの状況は悪化する一方でした。しかし、細心の注意を払い、状況を見ながら計画を柔軟に変更していきました。
結局、収録は、<夏休み中に、イーストウエスト日本語学校で>ということになりました。それは、学生がいない時でないと、たくさんの教室を使用することはできないことが、大きな理由としてありました。明治大学は、その時期、外部の人の入構は大きく制限されていたのです。
いよいよ8月12日(木)に収録を行うことになりました。みんなが一堂に会して録音を~~~などと簡単に考えていた私はびっくり!全員で打ち合わせをした後、各教室に分かれて練習が始まりました。そこでは、スタッフからアドバイスを受け、何度も練習をし~~~。次は、録音のため一人ひとりマイクに向かって自分のセリフを発していきます。何度も繰り返しながら、収録は進められました。
■明治大学(中野キャンパス)での撮影で、みんなのこころが一つに!
撮影日は、9月7日に決定しました。あいにくイーストウエストは、スピーチコンテストの日だったため、ロシアの留学生2人は、スピコンが終わってから大急ぎで参加したのですが、終わったのは20時近く。2人にとっては、本当に大変な1日となりました。
こうしていろいろな人々の協働によって生まれたミュージック・ビデオ「やさしい せかい」です。コロナ禍でも、状況に合わせて柔軟に対応していくことによって、こんなすてきなコラボレーションが可能になったことに感動!
「やさしい日本語」をテーマにしたミュージック・ビデオ「やさしい せかい」には日本人と留学生、そしてさまざまな日本人が登場します。聴覚障害をもった方、視覚障害をもった方・・・誰もが自分らしくいきいきと生きられる
社会をめざして作成されました。
さあ、ここからは皆さんが主役です。どうぞ仲間と一緒に、新しい「やさしい せかい」を作ってください。そして、人の輪を広げていきませんか。