108期のACTFL-OPIワークショップは、12月22日(日)~25日(水)の4日間行われました。定員10人という究極のワークショップは、朝9時30分から18時まで、びっしり講義+実習が繰り返されます。最近特に、学習者の口頭能力評価に対する関心が高まっています。今後ますます教育現場で活用されることを願っています。
・
2020年1月には、『OPIによる会話能力の評価~テスティング、教育、研究に生かす』(凡人社)という本が出版されます。『ACTFL-OPI入門』(アルク)が絶版になってから、アチコチから「OPIに関する本」の出版希望の声が寄せられていました。何年もかかりましたが、やっと出版の運びとなりました。ここで、少し内容をご紹介しておきます。
目次
第1部 OPIの理論と実践を学ぶ
第1章 OPIのすがた(鎌田修)
第2章 OPIのインタビューを学ぶ
~インタビューと判定の留意点
(三浦謙一)
第2部 OPIを教育、研究に生かす
第1章 教育現場に生かすOPI
~試験開発と教材開発を例として
(嶋田和子)
第2章 教師の成長を支えるOPI
~教師が変われば、授業が変わる
(嶋田和子)
第3章 研究に生かすOPI
~OPIデータが語る日本語の習得過程
(奥野由紀子)
第4章 研究に生かすOPI
~コーパス化とその活用(李在鎬)
終章:OPIの過去・現在・未来(三浦謙一)
なお、「教育に生かす」に関する第2部1章と2章に関して、詳しく記しておきます。
・
♪ ♪ ♪
・
第1章 教育現場に生かすOPI~試験開発と教材開発を例として~
1 はじめに
2 会話試験としての有効活用
2-1 日本語教育機関におけるOPI活用
~久留米大学留学生別科の事例から~
2-2 地域日本語教育におけるOPI活用
~「定住外国人に対する縦断調査」から~
3 会話試験開発に生かす
3-1 日本語教育機関における会話試験開発例
~イーストウエスト日本語学校の事例から~
3-2 地域日本語教育における会話試験開発
4 教材開発に生かす
5 おわりに
第2章 教師の成長を支えるOPI~教師が変われば、授業が変わる~
1 はじめに
2 評価する力が養える~学習者の力をタテ軸で評価できる
3 質問力が養える~授業のカギは、教師の引き出す力
4 対話力が養える~答えが一つではない楽しさ!
5 教室での学びと実生活をつなげる力を養える~実践が豊かになる
6 自己教育力が養える~振り返りが成長を助ける
7 おわりに