「先生に聞きました!『地震の体験談』(『できる日本語中級』5課:アティスの実践報告)

7月のある土曜日のことでした。栃木国際交流協会主催の「日本語ボランティア情報交換会」が終わると、アティス・インターンショナルアカデミーの牧原さんが、「ちょっとお話ししたいことがあるんですが……」と、待っていらっしゃいました。この情報交換会は、さまざまな方が参加する研修会であり、終わってからの質問・相談も多く、なかなか時間が空きません。

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しばらく経って、牧原さんは「お忙しいところ、済みません。このことを是非お伝えしたくって……」と、学習者が作った冊子を見せながら、中級クラスの「ある実践」について話してくださったのです。それは、『できる日本語中級』5課「緊急事態!」の【できる!】でした。そして、その作品集をプレゼントしてくださいました。

私は「このアイディア、いいですね!是非アクラスのHPで発信していただけませんか」とお願いしました。そこで牧原さんは、学校・先生方、そして夏休みが明けるのを待って、学習者一人一人に、「記名入り記事の掲載」について聞いてくださったのです。さらに、メールで担当した先生のコメントも届きました。

本日、全ての先生方・学習者の方の承諾が取れましたので、ここに「先生に聞きました! 地震の体験談」をアップさせていただきます。

 

今後も、さまざまな学校、先生方による『できる日本語』実践例をアップしていきたいと思っています(来月、「できる日本語コミュニティ」を開始する予定です)。

 

 

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 『できる日本語中級』5課「緊急事態!」『できる日本語中級』

◆課の行動目標

予期しないことが起きたとき、状況を理解して適切な行動を取ることができる。また、緊急の事態が起こって経験したことについて話すことができる。

 

◆【できる!】

いざというとき困らないように、今から準備しておきましょう。

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例)自分が住んでいる所や学校、職場などの近くで地震が起きたときどうしたらいいか調べておきましょう。

例)急に体の具合が悪くなった場合、どうしたらいいか調べておきましょう。

例)地域の避難訓練に参加しましょう。

例)防災館や防災センターに行ってみましょう。

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作品集全体 ➡ 『できる日本語中級5課』実践例(アティス)

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<担当講師のコメント>

5課を通して、学習者の知ろうとする姿勢や感じる力の凄さを改めて感じました。アウトプットする機会がなかっただけで、もっと彼らが表現できる場を作る必要があると痛感しました。インタビューの感想を読むと、「もし自分が体験したら腰をぬかしてしまうと思う」や「インタビューを聞いたから、たぶん地震が来ても大丈夫!」「地震の時の大切なことを教えてくれてありがとうございます」など、それぞれ感じることを率直に書いてくれたことが、とてもうれしかったです。

また、学校中のみんなに知ってもらいたいからと、初級の学生がわかるように漢字にふりがなをふったグループがあったり、一方でひらがなだけの文だと恥ずかしいといって、今まで積極的に漢字を書かなかった学生が漢字で書いたりと、思わぬ効果があったことも発見でした。

この体験談集は現在各クラスに置かせてもらっています。他クラスの先生からもご意見をいただけました。他のクラスの学生からも、学生たちも何かしら感想をもらっていることを期待したいです。

先生に聞きました地震の体験談表紙

3~4ページ「地震の体験談」

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