多様な人々との熱い語り合いの場が生まれました!<パワーアップ講座>

お知らせ<パワーアップ講座>

お知らせ<パワーアップ講座>

 1月26日、社会福祉法人「さぽうと21」主催の「日本語教室ボランティア パワーアップ講座」が行われました。この講座は、ボランティアの方々が「今、日本語教育・支援はどういう状況なのか」「日本語教育・支援を考えると、何が見えてくるのか」「その中で、自分の立ち位置はどこにあるのか」といったことを考えることで、全体像をつかみ、より良い関わり方ができることを目指して企画された研修会でした。一般的に講座は、ともするとスキルに目が行きがちなのですが、参加者、登壇者、企画者みんなで「今の日本語教育・支援の課題」について意見を出し合える会となりました。

今回の講座の企画・運営担当メンバーがホームページに、当日配布された資料をアップし、URLを紹介してくださいましたので、皆さまにもご紹介したいと思います。どうぞお時間のある時にでもご覧ください。

「さぽうと21」ホームページ http://support21.or.jp/staffblog/2014/0202/

パネリストは次の方々です。

  高柳なな枝さん(さいたま市日本語指導員・地球っ子クラブ2000代表)

  林光洋さん(駒ケ根市役所総務部企画課企画調整係主査)

  安場淳さん(中国帰国者定着促進センター教務部教務第一係長)

        ♪   ♪   ♪

私は、講演の部では皆さんと一緒にグラフや表を見ながら、「なぜこういう変化が起こったのだろうか」「今は、なぜこういう状況なのだろうか」と、参加者それぞれに考えていただく形を取りました。人から聞いたことはすぐ忘れてしまいますが、自分で見たり、聞いたり、考えたり、さらには仲間といっしょに話し合ったりしたことは、いつまでも記憶に残っているものです。だからこそ「他者との対話」「自己との対話」が大切になってきます。

パネルセッションではモデレーターとして参加しましたが、パネリストの方々のお話に感動!それぞれ分野も立ち位置も違うお三方が、ご自身の現場に立脚した、実に興味深いお話を伺うことができました。今回は、パネリストのお話の後に70分もの「意見交換」の時間を取りましたが、次々に質問が飛び出し、活発な意見交換を行うことができました。

今回、とても嬉しいことがありました。10年近く前に教育実習を担当していた浜野さん(当時大学4年生)が講座に参加し、再会することができました。「先生、どうしても私は日本語教師になりたいんです!」と、実習中に熱く語っていた浜野さんの姿を私は今でもはっきり覚えています。何となく教育実習に来る人が多い中、彼女は「日本語教師になる」という強い意思を持ち、将来に向かって夢を抱いていたのを昨日のことのように思い出します。そして、卒業後はJICA派遣でモンゴルに行き、今は、いくつもの学校でタイプの違う日本語教育に携わっています。目をキラキラさせながら、「先生、本当にこの仕事は面白いですね。以前は常勤をしていたのですが、もっと勉強したくて、非常勤になりました」という浜野さん。これからの活躍が大いに期待されます。

そして、浜野さんは今回のパネリストである高柳さんの妹さんであることを知り、二度びっくり!「世の中って狭い!」と改めて思いました。しかも、大学4年生の時に、「先生、私の姉は日本語教師をしているんです。だから私もその道に進みたくて・・・」と彼女は日本語教師になったのですから~~~。

再会を祝して記念撮影  一日のスケジュール

<再会を祝して、記念撮影・・・ >             <こんなスケジュールでした>

その他にもいろいろな素敵な出会いがありました。こうして日本語教育の世界で、さまざまな点が線になり、またそれが面になって、輪が広がっていくことが、大きな発展につながっていきます。今回のお仲間とも「これで終わりではなく、今日を出発点にして、お互いに発信し、情報交換し、協働を目指していきましょう」と約束をして、会場を後にしました。

 

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