韓国OPIワークショップ参加者の声(2012.12.21~24実施)

本日、韓国OPI研究会のホームページに「第11回韓国OPIワークショップ参加者の声」がアップされました。OPIの魅力が熱く語られています。http://opik.da-te.jp/e543820.html

以下、ペーストしてご紹介させて頂きます。

♪   ♪   ♪   ♪   ♪

【第11回ソウルワークショップ参加者の声】

ソウルワークショップでは、毎回参加者の皆さんから、ワークショップの感想をいただいております。ぜひ、ご覧ください。

●トレーナーの嶋田先生には、ワークショップ前に「感じとる」ことが、大事なことだというお言葉をいただいていたのですが、その言葉の意味を4日間のワークショップを通してしっかりと理解することができました。
ワークショップに参加する前までは、導入した文法をどれだけ正確にマスターできるかに重点を置いた授業をしていました。しかし、仮に文法がマスターできたからと言っても、それはそのときだけのタスク遂行にすぎず、実際の「できる」日本語とは、違うわけであり…。ひとつの文法の正確さより、まずはその学習者に何が必要か(生活言語しても、完成度にしても)を感じとり、それに応じた的確な質問をすることが重要であることがわかりました。また、そうすることで、学習者側の気づきにもつながることを知りました。
ワークショップを通しては、これ以外にも、たくさんことを勉強させていただきました。今後の授業にどれだか生かせるか、自分自身の課題もでき、最高のブラッシュアップになったように思います。(I・Y)

●今回参加したOPIワークショップでは非常に多くのことを学ぶことができ、大変有意義な時間を過ごすことができました。OPIの理論を学び、授業に生かすべき様々なことに気付かされました。私がこれまでしてきた授業をすべてやり直したくなるような思いに駆られました。そしてテスターとしてのインタビューや評価の方法は、想像以上に難しいものでした。ワークショップ中に2回させていただいた練習ではかなり緊張し、焦ってしまい、うまくできませんでしたが、先生や仲間からフィードバックをいただいたことが大変助けになりました。
毎日朝から夕方まで、長いと思っていたワークショップは終わってみるとあっという間でした。この4日間でOPIテスターとしての技術が身についたかというと・・・残念ながらそうではありません。決して数回の練習で身につくものではないということが分かりました。でもそれだけ難しいからこそ、テスター資格を目指すことに意義があると思います。これからは4日間で学んだことを繰り返し復習しながら、自分で練習していかなければなりません。今後も研究会の皆さんと協力し合って、勉強を深めて行きたいと思っています。
トレーナーである嶋田和子先生からは大変丁寧できめ細かいご指導をいただき、本当に言葉では言い表せないほど感謝しております。先生が常に明るい雰囲気で授業を進めてくださり、11期のみなさんと和気藹々とした雰囲気で4日間を過ごすことができました。またこのようにワークショップが無事に終わりましたのも、運営を担当してくださった研究会の先生方の大変なご苦労があってのことだと思います。本当にお世話になりました。心からお礼申し上げます。(M・M)

●今回のワークショップに参加したことで、今までの日本語教育の経験を振り返ることができ、また今後自分がどういう風に学者者と向き合っていきたいかを考える、良い機会になったと思います。受講当初、「OPIはマニュアル準拠」ということで、実際のインタビューを聞きながらマニュアルばかりを見てしまった結果、レベルの判定基準が曖昧になってしまったのですが、二日目、三日目と進むにつれて、まずインタビューの被験者(学習者)の発話に注目し、その後マニュアルを読むことによって、判定の軸が少しは定まってきたような気がします。また実際に、自分がインタビュー練習をすることによって、自分の話し方やあいづちのくせを知ることができ、同時に「良い質問」をすることの難しさを痛感しました。練習・本番ラウンドと、これからがスタートですが、「部分ではなく、全体で判断する。」「できなかった部分ではなく、できている部分をみる。」というトレーナーの嶋田先生の言葉を大切にしながら、テスター資格取得を目指していきたいと思います。(M・Y)

●ワークショップに参加した4日間、毎日学びと気づきの連続でした。中でも「“待つこと”の大切さ」を実感できたことは本当に大きな学びでした。今まで、学生たちが話そうとしていること、話したいことをどれだけ引き出すことができていただろうと自分の授業を顧みた時、多くの場面で彼らの発話機会を奪ってしまっていたことに気がつきました。
相手の話す呼吸を感じ取りながら聞くこと。相手の話を紡ぎながら話題を展開していくこと。これらの要素は学生と教師間のやりとりだけではなく、日常生活で接する全ての人とコミュニケーションをはかる上でとても大切なことだと思います。
ワークショップに参加した当初の目的は、授業の向上や教師としてのブラッシュアップでしたが、ワークショップを終えた今、嶋田先生から「人として成長するヒント」を頂いたように感じます。今後、OPIインタビューを通して様々な日本語学習者との出逢いが待っています。その中で自分がどのように成長していけるのかとても楽しみです。(W・A)

●ワークショップの4日間は私にとって、とても多くの気づきがありました。その中でも最も大きな二つを挙げます。
一つ目は「質問の大切さ」です。学生に無意識に投げかけていた質問ですが、それが相手の実力を伸ばす上で効果的なものなのか、相手にとって答えにくいものではないかなど、相手の立場から質問を考えることの重要性を考えるよい機会となりました。
二つ目は「教室での教師の立場」を知ったことでした。自分が教師である前に、一人の日本語母語話者であることを意識することは、学生が実際に教室の外で日本語を話す場面でどれほど役立つかという点で大きなものでした。教室で「普通の日本人」になることによって、教師としての立場からは見えなかった学生の魅力に気付くことができました。
4日間のワークショップはとてもかけがえのない時間になりました。多くの気づきを少しずつ実践していけるよう、これからも努力していきたいと思います。(K・M)

●今回、第11回目のOPIワークショップに参加できて、正直、本当に良かったと思っています。郵送で、マニュアル本とロールプレイカード等を受け取ったときは、とうとう始まるのだな、、と思っていましたが、本の内容を読むと、決して一人では完全に理解できない内容でした。
今回のワークショップは嶋田先生が講師として行っていただいたのですが、毎日、約8時間の講義を終えてもなお、ホテルで私たちの実技を再度聞いた後、レビューしてくださるなど、有り余る情熱を注いでくださいました。先生の睡眠時間まで削っていただいたおかげで、私たち11期は、より具体的で事実に基づいた指導を、個々人単位で受けることができたと実感しております。
このような蜜な集中講義によって、初日に感じた不安はなくなりましたが、これから練習ラウンドに入るため、また別の不安があることは事実です。しかし、先生がおっしゃった「迷ったら、必ずマニュアルに戻る」を基本にして、テスターになることを目標に同期のみんなと一緒に頑張っていきたいと思っています。
最後に、今回のワークショップの開催をしていただきました運営局の皆様に厚くお礼申し上げます。(I・C)

●嶋田先生に教わったワークショップでは、OPI、具体的にはそのインタヴュー方法や評価基準といったものにとどまらず、学生、ひいては相手とどのように向き合うのか、パターナリスティックではないかたちで、どのように「その相手」に寄り添うのか、そういった教師と学生の枠を超えた、人と人との根源的な向き合い方まで教わったように思います。
受講生一人ひとりに暖かいことばをかけてくださる先生のように、私も学生の潜在能力を刺激し、引き出し、内発性を高めて、最終的には内破してくれるような、教師も全身でぶつかる授業をこれから行えたらと思います。
4日間に、多くのことを、気づかされ、考えさせられるわけですが、でも、気づいた、考えさせられた、という個人の次元でとどまっているのではやはりだめで、それをこれからどのように授業実践に移していくのかが問われているのだ思います。
私にとって今回のワークショップは、自分の鋳型が鋳直されるようなものでした。「自分」が改めて新たに創りなおされた感じですが、一つ一つの発見や教えを大切にして、いま接している学生、これから出会うであろう未来の学生たちと向き合っていきたいと思います。
嶋田先生にご指導を受けることができたこと、また11期のメンバーに出会えたこと、それから、一人ひとりの被験者のセッティングから、何から何まで準備してくださったスタッフの先生方のすべての方々に出会えたことに深く感謝しております。(T・H)

Comments are closed.