OPIテスターの皆さまへ
OPIのインタビュー時間について、間違った情報が流れているため、ここで明確にしておきたいと思います。
「勘違いの発端」は、6月にACTFLによって実施されたオンライン研修の時の「やり取り」にあります。
(私自身は参加していませんので、担当なさったお二人のトレーナーに確認を取り、回答頂きました)
どうぞご覧ください。
ACTFL-OPIトレーナー 嶋田和子
◆ ◇ ◆
OPIテスターの皆さま 2018.8.8
~OPIインタビューは、時間制限30分というルールは変わっていません!~
6月19日(火)にオンライン研修にご参加なさった方々から、「厳密に30分で実施という縛りはないと、ACTFLから正式発表があった」という声が出ています。オンラインを受けていないトレーニング中の方からも問い合わせが来ている状況です。
ちょうど、8月3日に、ヴェネチア日本語教育国際研究大会で渡辺素和子トレーナーにお会いしましたので、お尋ねしたところ、以下のようなご回答をいただきました。
オンライン研修での「30分ルール」に関する質問にお答えしたのは、LTIでのOPI
のことを意味しています。それは、LTIは、受験料を払って受けているという事情が
あり、ビジネスという側面からも、「時間をオーバーしたからUnratable」という評価
を下すわけにはいきません。しかし、トレーニングという意味では、WS後の練習
ラウンド、認定ラウンド、さらには更新においても、時間を守ることは当然であり、
現在も変わっていません。なお、オンライン研修会の際にお聞かせしたインタビュー
は、すべてLTIのサンプルであることを付け加えておきます。
また、ACTFL Oral Proficiency Interview: Tester Training Manual (Swender and
Vicars, 2012:25)(2012年版のテスター養成マニュアル)の25ページによると、
長さの目安として、「経験豊富なインタビュアであれば、初級は、8−12分、
中級15−20分、上級・超級は20−30分以内にインタビューを実施することができる」
(渡辺訳)とあります。トレーニングでは、原則としてこの時間を目指してインタ
ビュー技術を研鑽すべきだと思います。マニュアルのどこにも、30分以内におさめな
くてもよい、などという文言はありません。
この件に関して、オンライン研修会をなさった三浦トレーナーにも確認を取った上で、本文書を作成しました。
今後とも、「30分ルール」はお忘れなきよう、お願いいたします。「数秒オーバーしただけでUnratableになる」というようなものではなく、若干のオーバーは認められることを付け加えておきます。