カシオと武蔵野美術大学の学生さんが協働で作成した「ドキュメンタリー映像」

 

カシオと武蔵野美術大学による産学共同プロジェクトが作成したドキュメンタリー映像がアップされましたので、ご紹介をしたいと思います。

 

2年目となる今年は、さらにみごとな作品が出来上がりました。長い時間をかけ、対話を重ねて創り上げていくところが素晴らしいと思います。ぜひ多くの方に見ていただきたいと思い、アクラス会員の吉田修作さんに紹介記事を書いていただきました。どうぞご覧ください。

 

♪   ♪   ♪

 

アクラス会員の皆様カシオ②

 

吉田修作と申します。よろしくお願いいたします。

武蔵野美術大学と私の勤務しているカシオ計算機(株)との産学協同プロジェクトに参画していますが、素晴らしい映像作品が出来上がりましたので、ご紹介させていただきます。

              

このプロジェクトでは、武蔵野美術大学で三代准教授が持たれている「上級日本語」で行われています。そこでは、とてもユニークな授業が実践されています。留学生と日本人学生が一緒に3-4人程度のグループに分かれ、各々が5か月間をかけて映像作品を制作。学生は、自分たちで作品の企画から取材、編集、交渉や打ち合わせを行い、その過程において実生活で求められる日本語力を培っていきます。私たちも社会人として、学生一人一人と真剣に意見を戦わせながらプロジェクトを推進してきました。カシオ③

 

2018年度に取り組んだテーマは「にっぽん多文化共生発信プロジェクト」です。

“学生たちが多文化共生の現場を取材し、そこで感じたことをもとにドキュメンタリーを制作しました。3つの団体を取材したドキュメンタリーと、その学生を追った米徳ゼミ制作のメイキングは、学生たちが多文化共生と向き合い、自分の問題として考えた過程であり、共に作り上げた成果です。”(三代准教授メッセージより引用)合計4本のビデオ作品が出来上がりましたが、どれも力作揃いで、多文化共生について考えるきっかけを与えてくれています。

 

今年2月2日に東京ミッドタウン・デザインラウンジにおいて発表会を行い、取材にご協力いただいた団体の方々、日本語教育に関係する方々など、約70名にご覧いただきました。ご来場いただいた嶋田先生から「同じ空間にいることの大切さ、これをすごく感じました。ここに私たちが一緒にいること自体、私たちは学び合っていて、化学反応が起きているとワクワクしています。そして、多文化共生とは、場を同じくするだけではなくて、そこで何かを一緒に作ることです。作ることが目的ではなくて、作り上げて行くことが大切なんだと改めて感じました。」とのお言葉を頂戴し、大変嬉しく思っています。

 

各作品の概略は以下の通り(武蔵野美術大学制作リーフレットより抜粋)

 カシオ⑤

『ひとりじゃない』10分22秒 取材協力:多文化ひろば あいあい

東京都日野市を拠点に、外国で子育てするお母さんたちの子育てと生活をサポートし、応援するコミュニティー「多文化ひろば あいあい」。社会的に孤立しやすいお母さんたちが、気軽に参加できるアットホームな活動を取材しました。

 

『アジアをつなげる』9分53秒 取材協力:株式会社ASIA Link

チームメンバーのシンくんが、留学生の就職サポート会社ASIA Linkと、その代表である小野朋江さんの仕事を取材しながら、自身の就職への悩みと心境の変化を綴る一人称形式のドキュメンタリーです。カシオ④

 

『HERE‐もうここにあった‐』11分22秒 取材協力:奥多摩日本語学校

奥多摩の自然の中にある奥多摩日本語学校。授業や学生寮、調理室でのランチの様子など、学生の日常生活を通して感じられる個性豊かなバイタリティ。今、「ここ」にある多文化共生を伝えます。

 

教科書で学べないもの 日本多文化共生発信プロジェクト』23分25秒

約 5ヶ月の間どのような学びを行ってきたのか、またどのようにして3つのドキュメンタリー作品が生みだされたのかを、米徳ゼミの学生たちが全体を見通す視点からドキュメンタリーを制作。新しい日本語教育の形や、多文化共生という言葉について深く知るためのキッカケを伝えたいと思います。

 

作品は以下のサイトからご覧いただけます。

URL:https://web.casio.jp/mau/?utm_source=acras.jp&utm_medium=link

 

多文化共生について、少しでも考えを深めていただく機会となれば幸いです。よろしければ、ご覧いただいた感想・コメントを、私のメール・アドレスへお送りください。武蔵野美術大学の皆様と共有し、今後の参考にさせていただきます。

 

皆様のご健勝をお祈りしています。

吉田 修作

メール:yos03311@casio.co.jp

カシオ全体

Comments are closed, but trackbacks and pingbacks are open.