地域の方々と留学生をつなぐ「なでしこ作文コンテスト」~11年目を迎えて~

今年もイーストウエスト日本語学校では、「なでしこ作文コンテスト」がありました。これは、平均年齢84、5歳以上という地域のボランティア団体「なでしこ会」の方々との交流から生まれ、長年続いているコンテストです。「なでしこ会」については、以前紹介記事を書きましたので、そちらをご覧ください。「なでしこの会」の方から賞状を頂きます

http://www.nihongohiroba.com/?p=2640

 

私がイーストウエスト日本語学校(中野区)に勤め始めたのは1990年のことでした。その当時、日本語学校の存在は、地域社会ではあまり知られていませんでした。そこで私は、次のようなことを考えました。

・地域社会に根差した日本語学校にしよう。

・地域の方々が、気楽にドアを叩いてくださる学校にしよう。

・留学生にとっても、地域の方々にとっても、ワクワクできる交流をしよう。

・地域社会に根づき、継続性のある「交流活動」を目指そう。

    

この「なでしこ作文コンテスト」は、「なでしこ会」の方々にも評価していただき、さらに、皆さまのボランティア活動「布巾作り」で得た資金をもとにして、賞金・賞品が渡されます。

入賞者がインタビューを受けています

入賞者がインタビューを受けています

このコンテストは、「なでしこ会」との交流活動の一部であり、その他、いろいろな活動を続けています。

では、入賞した3人の作文をご覧ください。学生さんに許可をもらい、そのままの原稿を載せています。

(この作文コンテストは、「周りの人にサポートしてもららず、すべて自分の力で書くこと」というルールがあるため、文法的、語彙的に間違った箇所もあります。一切手を加えずにアップしています)

 

「なでしこ会」の方々から、次のような声が届きました。

    「いい作文ばかりで選ぶのが難しかったです。とってもいいから、
思わず周りの人に読ませちゃったんです」
                   
卒業式に、「なでしこ会」の方から賞状をいただきますが、それはまた「なでしこ会」の方にとっても、とても楽しみなことでもあります。いくつかお声を紹介しましょう。

ご挨拶

ご挨拶

                    
 ・私、このときが楽しみで、しかたがないんですよ。若い時の卒業式を思い出しますよねえ。
 ・何か、私達のやっていること、役に立っていると思うと、嬉しいですねえ。
 ・90近くになって、こんな舞台に上って、表彰式をする側にいるなんてねえ・・。
                                ・
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最優秀賞 「井の中から出たかわず」    禹秀彬さん(韓国、女性)
                                                                     
                    ・
優秀賞 「日本での留学生活の感想」    ドウ フウ ギャーさん(ベトナム、男性)

「なでしこ会」の方と重傷者と一緒に記念撮影

「なでしこ会」の方と重傷者と一緒に記念撮影

                                 
                     

優秀賞 「私の留学生活」         黄超さん(中国、男性)→ 私の留学生活(黄超)

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